去り際も潔く
潔い、この言葉は彼のためにあるのかもしれない。藤田伸二さん、彼はともすればずるをしてでも勝った騎手が評価される世界で、フェアプレー賞を受賞しつづけた。そして、電撃的な引退、まだやれるとも思うのだがこの決断は彼の美学によるものだろう。ズルさも勝つためには一つの武器なのだ。もっと強引な騎乗をしていれば勝てたレースもあったはずだが、それをしなくても勝って見せた。勝利記録の面では遙かに上の者もいるが、このフェアプレー記録は今後破られることはないだろう。改めてお疲れ様でした。