選挙制度の弊害次々と

結局は自民党が過半数をとるためにつくって改悪した選挙制度ですから、もっともらしい理論を並べたところで奇々怪々の結果が出てきますね。小選挙区の問題点(死票の多さ)を軽減するためと称して並立で比例代表制を導入した結果、復活当選まで含めれば、沖縄では全員が当選したという結果が。

一番の問題点は重複立候補で、落ちたはずの候補が復活当選。ある意味民意をねじ曲げる結果がそこかしこに。最後の当選者は民主党の菅元代表。もちろんこの方も復活当選組です。選挙区を細かく分けた方が議員の方々には回るべき範囲が小さくなりますので、選挙に金がかからなくなるのですが、それ以外から見れば正直かかる金は変わらず。むしろ今の現状はそれぞれの地域の立場を吸い上げようとするポーズで、実質はよくわからない。

せめて重複立候補をやめればという事も言いたいところですが、そうなると選挙管理費用が増加するだろうと推測されて、結局は費用の削減にはならない。結局は選挙には大きく金がかかるわけですから、中選挙区制度に戻してしまった方が、民意の吸い上げという点で言えば効率的だと思うのです。

そうしたうえで議員定数を削減すれば、固定費である議員歳費が削減されるのと、一票の格差是正もやりやすくなる気がするのですが。自分たちの定数を減らすことには強烈に反対するはずですので、まずそうなることはないのでしょうが。

 落選して代表を辞任「在特会」との関係を疑われた現閣僚の面々が最高裁判決で胸をなでおろす今回の選挙は09年民主政権が生んだ時と12年に自公政権が返り咲いたときと違い「政権選択」ではなく「安倍政権の信任選挙」となった感がある。結果は予想通り自民290、民主73、維新41、公明35、次世代2、共産21、生活2、社民2、改革0、諸派0、無所属9.合計475.と「自公圧勝3分の2維持」と...
選挙制度の怪と自民党単独過半数

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