おいらの子供の頃は

中選挙区制度だった。この頃も今も大して変わらんが当時は金権千葉と揶揄されるほど、買収がまかり通っていた。大きな範囲を選挙カーで回りきることはできないので、土地土地の有力な支持者に票のとりまとめを依頼しなければならない。これではいつまでたっても改善しないとの名目のもと、中選挙区よりも金のかからない?小選挙区に選挙制度自体を変更した。

実はこの小選挙区制度で一番得をしたのは、他ならぬ政権与党である自民党。同じ選挙区に候補が乱立すればするほど、組織力の大きさで支持者票を固めて他の政党をたたいてきた。盟友関係にある公ち明党は組織力ではほぼ右に出るものはない。

この選挙制度の大きな問題点は、死に票が多くなること。必ずしも過半数をとらずとも当選できるため。最悪の場合3割程度の支持で代議士になることも可能となる。費用面から考えても、中選挙区に比べて大きく費用が減ったというわけではない。結局は自民党が勝ちやすくなるように、選挙制度を変えただけのことだったのだ。一時期は日本に二大政党制を実現することができるなんて、触れ込みもあったけども野党自体があのていたらくではね。

民意の反映のしやすさという点では、中選挙区の方が優れているし、何よりも一つの政党が突出する事や、振り子のように右左になることが少なくなる。劇場型戦略だけでは勝てなくなるので多分復活はさせないのだろうが。
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