中国経済は末期症状か?

石平さんによれば、中国政府が発表している経済成長率は、張り子の虎であり、実際はマイナス成長かもしれないらしい。どこの国でも起こりうることだが、とかく政府側の発表というものはこうありたいとの願望が大きくなり、都合の悪い資料には目をつぶりがちだ。ここで現実から逃避してしまうと、対応策に大きく注力できず、さらなる損失を招くことは、残念ながら日本で実証されてしまっている。

日本でも、景気回復がことのほか大きく取り上げられているが、実感が伴わない以上、数字のマジックを疑うべきだ。消費税率を上げることが、財政健全化の前提とばかりに、少しでもいいデータを求めている気がする。ここで1995年のように消費税率を無理矢理にでも上げてしまったら、今度こそ日本は破綻してしまうだろう。

個々での判断のミスは、どちらの政権にとっても致命傷となり得る。もっとも向き合わずに外にばかり目を向ける国には何もわかるまいが。
関連記事