祖父とは小学校時代からよく口げんかをした。まあ原因は他愛のないものばかりだったが。他の友達の家はファミコンで遊べる時間が決められていたが、おいらの家は基本無制限だったため、たまり場とかしていた。座敷のテレビを長時間占領される祖父からしてみれば、おもしろくないことこのうえない。最終手段的に家のブレーカーを手動で落とされたこともあった。こうなっては、おいら達は黙ってテレビを明け渡すほかにはない。
時代劇や相撲中継が好きになったことも、多分に祖父の影響があるわけだが、家の者に言わせれば、当時祖父と口げんかとはいえまともに喧嘩したのはおいらぐらいであった。正確が似たもの同士だったので、当然かもしれない。
まあ、もし生きていたらさぞかし怒られっぱなしだろう。もっともそのまま黙って聞いているおいらでもないから、今以上に騒々しい家だったかもしれない。
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